◆足利市教育委員会(編)『長林寺の寺宝展』草雲美術館、平成17年・初版本、A4判、全アート紙・40頁、一冊.
◆現在の栃木県(旧下野国)足利市に所在する曹洞宗の寺院である長林寺に伝えられた文化財を同市の草雲美術館で展示した際の展示図録.長林寺は、室町時代に山内上杉氏の家宰を務めた足利長尾氏(鎌倉長尾氏)が開基となった寺であることから、長尾景長・長尾憲長・長尾政長ら長尾家の当主の肖像画や長尾氏の系図、長尾氏の歴代が後北条氏や徳川家康から受け取った文書などが伝来しており、それらを含む文化財を写真図版と解説で載録.旧下野国・栃木県・足利地域の寺院史・仏教史に留まらず、長尾氏の関係史料を通して関東地方の室町・戦国時代史をたどる貴重図録.