御香 薫寿堂 花琳6束 未使用　巻線香 京都 松栄堂 七夜香 2箱 中古？　セット　仏具　 自宅長期保管品

箱サイズ　御香 33 x 16 x 5cm　桐箱入り

七夜香 10 x 10 x 4cm　紙箱

750g（セット）

自宅長期保管品につきやや汚れ等があります。

春の歴史　しおりにかえて
沈水淡路島に漂着。その大きさ一囲。 島人沈水を知らず、薪 に交てて焼く。その烟、気遠く薫る。則ち異なりとして之を 献る。日本書紀=
この記録がわが国の春のはじまりとされています。推古天皇三年の 四月のことでした。
聖徳太子がこの春木で観世音菩薩を刻まれ、その余材を手箱に収め て珍重なさいましたものが今に伝わり、「手箱の太子」または「法隆寺」と呼ばれる名香木となりました。 百五十年ほど後、聖武天皇の天平五年、百済から献上された黄熟 は「蘭奢待」と銘され、「東大寺」ともよばれて、今なお正倉院御物として保存されております。
また、現在はその所在が伝わっていませんが、「紅塵」と名づけられ 名香は、称徳天皇の 御代に東大寺に宝蔵され、のち仁和寺に移されたという記録もあります。 このように、仏教とともに焼香供養の品として伝来した香は、宗教 行事はもとより宮廷の儀式にもとり入れられました。 嵯峨 天皇は出御に当って香を焚きになり、その後歴代の天皇御即位には香が用いられ、宮中に「 御香所」を置かれたのでした。
よくきしめたる薫物の、昨日、一昨日、今日などは忘れた るに、ひきあげたるに、煙の残りたるは、ただ今の香よりもめでたし。枕草子
同じ枕草子に「心ときめきするもの、よき薫物たきてひとり臥したる」ともあります。
柳沢淇園 「ひとり寝」には、「香の楽しみ程世に面白きたのしみはな 雨のあした雪のゆふべはいうにもよらじ」と讃えて、文人風雅の
世界にも香の認識が広がっていきました。
薫香は、やがて衣服や書物に、更には匂として人の体にも用いられ、また「春あわせ」「香道」などと、趣味や教養の領域にまで広がってゆきました。
今日 、春は、お線香お焼香に代表される焼香供養の ために重用されています。
弊社は、お線香づくりを天職と心得て、およそ百有余年みな様のご愛顧を賜わってまいりました。
深く広い「香りの世界」を求めて、今後さらに研究を重ね、精進して参る所存でござい ます。薰壽堂主人