一流品です。大皿25㌢
丹波立杭焼(たんばたちくいやき)は、兵庫県篠山市今田(こんだ)周辺で作られている陶器です。瀬戸焼(愛知県瀬戸市)や常滑焼(とこなめやき:愛知県常滑市)、越前焼(福井県丹生郡越前町)などと共に「日本六古窯(にほんろっこよう)」の1つに数えられています。開窯(かいよう)以来800年の間、一貫して飾り気のない素朴な生活用器を焼き続けてきました。
丹波立杭焼の特徴は、「灰被り(はいかぶり)」という独特の色と模様です。約1300度の登り窯(のぼりがま)で約60時間をかけて焼かれる間に、器に振りかかった燃料である松の薪(まき)の灰と、土に含まれる鉄分や釉薬(うわぐすり)が溶け合って化学反応を起こすことで、独特の色や模様が現れます。灰のかかり方や炎の当たり方によって、さまざまな模様や色合いとなり、1つとして同じものは存在しません。