今回の「組子細工」の豆皿トレイはお料理はもちろん、それぞれの器を引き立てるめい脇役として、きっとご満足いただけると思います。
「組子細工」は小さく切り出した木片を用い、釘を使わずに組み合わせて美しい幾何学模様を描く伝統工芸です。江戸時代になって一気に進化し、その模様に家族の幸せや子孫の繁栄という願いを込め、縁起を担いだようです。
今回、組子細工といった日本の伝統工芸に触れることから、今も昔も人々の切実な願いは変わりがないことに気付かれることでしょう。また、最近では縁起物の模様ということで、お祝いの贈り物や結婚式の引き出物等にそっとそえる一品ともなっています。
【リンドウに込められた思いや意味】
秋に咲くリンドウの花をモチーフにした模様です。
この模様の面白いところは、模様をつなげていくとなんと円が浮かび上がって見えてくるところです。
古くは平安貴族の衣服の模様としても用いられていたようです。また、リンドウの花は勝利や誠実、愛情を意味する一方で、根っこは漢方薬としても用いられていることから、無病息災という願いも込められているようです。
【麻の葉柄に込められた思いや意味】
食物の麻をモチーフにした「麻の葉」模様です。麻の葉は丈夫で葉が真っ直ぐに成長することから、子どもの成長を祈願する願いが込められてきたようです。
特に子どもの産着や浴衣にこの模様をよく見かけますが、最近ではホテルや旅館のロビー、料亭・・・等の壁面にも大きな組子が飾られているのをよく見かけるようになりました。
是非、日常生活の中に伝統工芸を組み入れ、ご家族で上質な空間を演出してみませんか。
* 材 質 天然ヒノキ+天然杉(外枠)
* 縦 約145mm
* 横 約393
* 高 さ 約15mm
* 重 さ 約137g