★昭和で生き抜いていた三流メーカーの名も無きスピーカーに懐かしむ音・・・
ロクハンと言う当時の流行の言葉があった。 いわゆる16㎝スピーカーはスピーカーの基本のような大きさも音の出もコストパフォーマンス的にも代表格なそんな存在感があった。
このスピーカーもロクハンを起用したフルレンジ型の木目調をあしらった当時では定番の人気型のボックスを作ったものであります。
大きさはおおかた幅20㎝・高さ50㎝・奥行17㎝位な箱になっており、16㎝の密閉型としては定番中の定番と言う所だろうか。
さて、こうしたスピーカーにスペックを語るほどのものはなく、音質云々を問うものは居ない。 10代の頃の若者が、それでもこのレベルに思いをかけてみてのうんちくは楽しみの内としては色々と目を向ける思いはあったものであります。 裏の板を外して吸音材を敷き詰めたり、既存のユニットから秋葉原や電子雑誌の広告からの通販で手に入れたもので性能アップを図ったスピーカーユニットの入れ替えも経験した諸氏たちは多いだろう。 そう言う私もそのうちの一人とでも言っておきましょうか。ただ、このレベルのスピーカーでさえ買えないほどの貧乏学生でありました。 常に段ボールのしっかりした厚めのミカン箱がそのスピーカーボックスにしていたくらいだからです。 そこに吸音材となるトイレットペーパーを大量に入れて音の具合がどうか?など楽しんだものです。
話はそれましたが、
今日のご紹介の意味に当たるこうしたスピーカーへのものは、誰も見向きもしないで過去のものとして捨てられてしまうそれだけのものを、あえてこの形に他の何よりも「心の中にある音」を貴重とした、今でこそこうした‟良くない音”のスピーカーがとてもよろこびの音として置かれる方への50年ぶりの出会いと称した出品である事です。
そのため、
一気にこの思いに対して価値が上がります。
今日のご紹介の名も無きスピーカーは、ある人に取っては当時に戻れる一つのきっかけへの機会の音として支払われる対価がここに存在しています。
しかし、、いやあ~何とも音がこもって良くない~~、、でもそれが実に懐かしい~
どうやら心の耳は別に在ったようであります
思いある方へ・・・動作品です。 後は時をお楽しみください。