個人製作 コンサートウクレレ Gibson L1&0スタイル
Gibson社の戦前モデルのギターである、L1とL0をモチーフにして製作したコンサートウクレレです。
丸みを帯びた可愛らしいボディシェイプがウクレレ的に感じたため構想し、製作を決行。
模型製作のような感覚で作りました。2022年3月に完成。
メイプル材によるサウンドホールの装飾や、エボニー材によるピラミッドタイプのブリッジなど、雰囲気重視の設計ではありますが、音質や操作性などの性能は、一定水準を満たしていると自負しています。
音の評価についてはテキスト上でお伝えすることは非常に難しいのですが、美しい音色を響かせていると思います。表板の板厚を極端に薄くしていないこともあり、基音がしっかりと出ている印象です。
普段は主にクラシックギターを製作していることもあり、今回のウクレレもスペイン式ジョイントで製作しました。
本楽器は一般的なウクレレのボディ形状とは異なるため、市販のケースにはフィットするものがなく、
この楽器の為に専用ケースも製作いたしました。
古楽器などによく見られる、コフィンケースとなります。(コフィン=棺桶)
アンティークな雰囲気を持つ本器との相性が非常に良く、
楽器とケースがセットになることで、やっと一つの作品として完成したように思いました。
また、フィット感についても申し分なく、まったくガタつきはありません。
楽器とケースの状態について、未使用に近いと設定させて頂いておりますが、
各部の調整・試奏などにより僅かなスレ傷などはございます。
これらはセラックやオイルなどのような、柔らかい塗装とは切り離せない関係であるため、
その辺りについての知識とご理解がある方のみ、ご購入をお願いいたします。
ご不明な点についてはお気軽にお問い合わせ下さい。
仕様については以下となります。
【コンサートウクレレ】
表、横、裏板:ホンジュラスマホガニー
ヘッドプレート、指板、ブリッジ、ナット、サドル:アフリカンエボニー
バインディング、サウンドホール装飾:カナディアンメイプル
塗装:セラック(フレンチポリッシュ)
ペグ:GOTOH UPT
スケール:381mm
弦高:1弦2.5mm、3弦2.7mm
弦:ORCAS ミディアムゲージ
【コフィンケース】
板材:桐
内装:フェイクファー
塗装:オイル
取手、蝶番、パッチン錠:真鍮