王族しか身にまとうことが許されなかった、幻の金更紗【プラダ】
私が20代の頃、その幻の金更紗を仕入れるためにインドネシアに何度か出向いたことがあります。
ドライバーを雇い、世界各国からバティックのバイヤーが訪れる専門店を何十店も巡るのですが、どこに行っても「そんな簡単に見つかるものじゃない。」と冷たくあしらわれ、ようやく作った一週間が台無しに。
その後、アジア諸国の染織を研究している大学教授にお話しを伺ったところ
「『プラダ(金更紗)』のカインパンジャン(大布)は、本場のインドネシアにほぼありません。
諸外国のバイヤーの手に渡り、コレクションされてしまっているのです。」
とのことでした。
それから何十年か経ったつい先日、西陣織の『プラダ』に出会えました。(^^)
ぜひこの貴重な作品をお見逃しなさいませんよう、ごゆっくりご覧下さい。
驚くほどに柔らかく、素晴らしいお締め心地を叶える帯地。
そこには、バリ伝統舞踊の舞姫が被っている三角の冠「グルンガン」を彷彿とさせる、華麗な『金更紗』が施されて…。
こちらの帯を眺めているだけで、ガムランの優しい調べが聴こえてきそうです。
他の帯とは一線を画す、秀逸のデザイン。
また全て手織り・手作業による作品作りの為、機械染めが多くなってきている近年の更紗において、こちらのようなお品は大変に貴重で滅多にお目に掛かることはありません。
品格と個性を感じさせる優雅なモチーフは、訪問着や附下などのセミフォーマルにはもちろん、江戸小紋や色無地・小紋との相性も抜群。
お出掛けされる先々で、金更紗ならではのラグジュアリーな装いを叶えてくれる優れもの。
他でお見掛けすることのない、貴重なコレクションをお探しのお客様。
またモダンな感覚や個性の光る装いがお好みのお客様にも、自信を持ってお勧めさせて頂ける《幻の逸品》です。
いつまでも眺めていたくなるほどに美しい、最高級の染織品『プラダ』
ぜひこの機会にお手に入れて頂き、お客様ご自慢の一着として、また大切なコレクションとして末永くご愛用下さい。
～銀座一凛～
【寸法】
長さ ４４５ｃｍ 幅 ３１ｃｍ
【素材・状態】
正絹
一度ご着用された程度の、大変きれいなお品です。
